禁煙成功の秘訣は一ヶ月から三ヶ月後の壁を越えること

喫煙者が禁煙を行った場合、一年後を基準とすると禁煙成功率は10%に満たないと言われています。厚生労働省が発表した資料「ニコチン依存症管理料算定保険医療機関における禁煙成功率の実態調査」によると、治療完了から禁煙が継続できているのは4週間後で全体の約78%、9ヶ月後では約49%となっており、日数が経過するにつれ徐々に吸ってしまう人が増えていることが、結果として顕著に表れています。
喫煙者が禁煙の失敗を繰り返してしまうのは、ニコチンが脳に及ぼす作用と深く関連があり、経過期間の壁も存在しています。ニコチン摂取が定常化すると、脳はストレスの解消にはタバコを吸うという行動が必要だと誤認識してしまい、ストレスに対抗するための物質の分泌が減少、結果的に喫煙するという悪循環に陥ります。また、起床時や食後、飲酒時など、喫煙が習慣化することで決まったシチュエーションで吸うことが当たり前となり、無意識のうちにタバコに火をつけるようになってしまいます。
禁煙期間中には、経過する期間によって様々な症状が現れるため、「壁」と称されることもあります。
タバコを止めてから1時間程度経過すると最初の壁が出現し、脳がニコチンを欲することで吸いたいという衝動にかられるようになります。
3日が経過すると、体内にあったニコチンが大幅に減少するため、イライラや不安感など離脱症状が出現します。これが禁煙中の人を苦しめ立ちはだかる最初の大きな壁ですが、最初の3日間を過ぎると徐々にイライラや不安感は収束していきます。但し、一ヶ月から三ヶ月程度はタバコを吸っていた頃の生活習慣が抜け切れないため、起床時や飲酒時など何かの拍子に吸ってしまうこともあり注意が必要です。
禁煙から三ヶ月程度が経過すると、人によってはタバコの煙の臭いを嫌うようになり、成功へと近づき徐々に体調にも良い変化が訪れるようになります。